2 年前、KDDI は他のサービスプロバイダー(SP)と共同でテレコムインフラプロジェクト(TIP)に参画し、IP ネットワークにおけるオープンかつディスアグリゲーション(分離型) ソリューションの開拓に取り組んできました。その初期段階として、TIP はDDBR(分離分散型バックボーンルータ)ソリューションを発表しました。先週、KDDIはドライブネッツの DDBR の商用展開を発表し、この取り組みの成功を迎えました。これらのルータは現在、インターネット ゲートウェイ ピアリングルータとしてライブ インターネット トラフィックを転送しています。
多くのティア1 SPがそうであるように、KDDI もネットワーク業界が変化していることに気づいていました。20年以上前に作られたネットワーク設計では、新しいサービスやトラフィックの増加に対する要求をもはや十分に満たすことはできません。これまで、KDDI は、高価で消費電力が大きく、かさばるプラットフォームを使ってネットワークの拡張に多額の投資を行い、その結果、OTT(オーバー・ザ・トップ)サービスやハイパースケーラからの収益が減少しました。現在、KDDI は他のSPとともに、より柔軟で費用対効果の高いネットワーク・アーキテクチャの必要性を認識しています。
ドライブネッツ ネットワーククラウドの紹介
この新たな、オープンかつディスアグリゲートされたソリューションが目的とするのは、レガシーネットワークの導入・拡張時にサービスプロバイダーが直面する主要な課題を効果的に対処することです。解決される課題には、次のようなものがあります:
2022 年 3月、KDDIはドライブネッツのソフトウェアを搭載したDDBRがインターネットゲートウェイのピアリングルータとして商用テストに成功したと発表し、彼らの取り組みの第2段階が完了しました。
このソリューションは、KDDI の従来のソリューションに欠けていた重要な要素を提供するものであることが証明されました:
すでに述べた通り、先週、KDDIは、長期にわたる大規模なテスト段階を経て、ドライブネッツのソフトウェアを搭載した DDBRをインターネット ゲートウェイ・ピアリングルータとして商用ネットワークへの展開を開始しました。
消費電力削減 最大46%
KDDIは、「最適なハードウェア構成を自由に構築できる」「複数のネットワークドメインでハードウェアリソースを共有できる」という2つのメリットを重視しています。これらのメリットにより、消費電力、設備投資コスト、ラックスペースの大幅な削減を実現します。実際、KDDIによれば、この新しいソリューションは、従来のルータと比較して、消費電力を最大約46%削減し、ラックスペースも最大約40%削減することができます。
通信業界では、サービスプロバイダーが積極的に導入を提唱し、ネットワークのディスアグリゲーションが拡大傾向にあります。KDDIは、AT&T、Telefonica(テレフォニカ)、Orange(オレンジ)、Vodafone(ボーダフォン)、Turkcell(トルコセル)といった業界のリーダーたちとともに、オープンで分離されたネットワークソリューションを推進しています。これらのパイオニアは、コスト削減、技術革新の加速、拡張性の強化など、ディスアグリゲーションがもたらすメリットを享受しています。
ネットワーク環境の変化と、商用でのディスアグリゲーションソリューションの成功により、さらなるネットワーク展開への道が開かれました。ドライブネッツは、イノベーションを推進し、価値を提供し続けることで、ネットワークの未来を形成する上で、ますます責任ある役割を果たしていきます。